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AI画像の著作権:作る・似る・公開するの3段階で分かる基本と確認リスト

AI画像に著作権はあるのか、他人の作品の侵害になるのはどんな時か。文化庁の考え方をもとに、生成・類似と依拠・公開の3段階で整理し、商用利用やChatGPTのイラストの扱い、AIイラストがダメと言われる理由、侵害時の罰則の目安、投稿前に確かめる10項目のチェックリストまでやさしく解説します。

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ArtistAIで生成した桜と木の橋がある日本庭園のイラスト

AIに指示して生成しただけの画像は、文化庁の考え方では「思想又は感情を創作的に表現したもの」に当たらず、基本的に著作物になりません(ntt.com)。そのため、自分の著作権は主張しにくくなります。一方で、既存の作品に似ていて(類似性)、その作品をもとに作った(依拠性)と言える画像を公開したり販売したりすると、人が描いた絵と同じく著作権侵害になります(ntt.com、aeyescan.jp)。気をつけるべきなのは「作ること」より「公開すること」です。

この記事では、AI画像と著作権の関係を「学習」「生成」「公開」の3段階に分けて整理します。後半には、投稿前に確かめる10項目のチェックリストを載せています。

結論:AI画像の著作権は「生まれるか」と「侵害しないか」の2つで考える

AI画像の著作権には、別々の問いが2つあります。1つは「自分が作った画像に著作権が生まれるか」、もう1つは「その画像が他人の著作権を侵害していないか」です。

1つ目の答えは、指示だけで生成した画像なら基本的に「生まれない」です。2つ目は、類似性と依拠性の両方がそろえば「侵害になる」です。AIで作ったかどうかは関係ありません。

侵害した場合の罰則は軽くありません。aeyescan.jp は次の目安を挙げています。

罰則の種類目安
拘禁刑10年以下
罰金(個人)1,000万円以下
罰金(法人)最大3億円

これに加えて、著作権者から侵害行為の停止や損害賠償を請求されることもあります(ntt.com)。

なお、この記事は公開されている資料と解説記事をもとにした一般的な整理です。個別の作品が侵害に当たるかどうかは、弁護士など専門家に相談してください。

学習・生成・公開の3段階で、関わるルールが違う

AIと著作権の話がややこしいのは、段階ごとに当てはまるルールが違うからです。aeyescan.jp の整理と文化庁の資料(bunka.go.jp)をもとに、3つに分けて表にしました。

学習・生成・公開の3段階ごとに、主な行為と関わるルールを比べた表

学習段階:著作権法第30条の4(非享受目的の利用)

AIが既存の著作物をデータとして読み込む段階です。著作権法第30条の4は、人が内容を読んだり鑑賞したりして楽しむ「享受」を目的としない利用を認めています。AIの学習は人が作品を楽しむためのものではないので、基本的には著作権侵害に当たりません(aeyescan.jp)。

ただし aeyescan.jp は「すべてのAI学習が無条件に認められるわけではない」とも書いており、著作権者の許諾が必要になる場合があります。ここは主にAIを開発する側の問題です。

生成段階と公開段階:使う人の責任が問われるのはここ

生成段階は、あなたがプロンプトを書いたり画像を読み込ませたりして画像を作る段階です。ここでの選び方が、後で「依拠性」があるかどうかの判断材料になります。

公開段階は、生成した画像をSNSに投稿したり、イラスト集として販売したりする段階です。文化庁の資料は、こうした行為は引用のような「権利制限規定」に「該当しない場合が多い」としています(bunka.go.jp)。権利制限規定とは、許諾なしで著作物を使える例外のことです。

つまり、自分のパソコンで眺めるだけなのと、投稿したり売ったりするのとでは重みがまったく違います。あなたが実際に責任を問われうるのは、ほとんどが公開段階です。

AIで作った画像が著作権侵害になるのはどんなとき?

侵害が認められるのは、次の2つがそろったときです(aeyescan.jp)。片方だけでは侵害になりません。

  • 類似性:生成した画像が、既存の作品の具体的な表現と似ていること。画風やアイデアが近いだけでは足りず、表現がどこまで重なるかが問われます。
  • 依拠性:その作品を知っていて、それをもとに作ったと言えること。

AI画像で依拠性を疑われやすいのは、プロンプトに作品名、作者名、キャラクター名を入れる使い方と、既存の作品の画像を読み込ませて似せる使い方です。b-work.run も実務ルールの1つ目に「作品名・作者名・キャラ名をプロンプトに入れない」を挙げています。

ntt.com の見出しのとおり、既存の著作物を侵害しない限り、人間が描いた絵もAIが描いた絵も扱いは同じです。AIだから特別に許されることもありません。

また、気をつける権利は著作権だけではありません。nextech-week.jp は、AI素材を商用利用するときは他人の肖像権なども問題になると指摘しています。実在の人物に似た顔や、他社のロゴの写り込みにも注意が要ります。

生成AIの著作権侵害事例・判例

「実際に裁判になった例はあるのか」を知りたい人は多いはずです。houmu-pro.com は、AIの急速な進展とともにクリエイターの権利を守る動きが活発になり、紛争事例が目立っていると書いています。promo.digital.ricoh.com は、著作権侵害になった判例を交えて生成AIの著作権を解説しています。

ここで覚えておきたいのは、どの事例でも判断の軸は前のセクションで見た類似性と依拠性だという点です。結論は作品ごとの事情で変わるため、ある事例の結果がそのまま自分の画像に当てはまるとは限りません。

具体的な判例を確かめたいときは、上の解説ページに加え、文化庁の「AIと著作権」の資料(bunka.go.jp)で考え方の基本を押さえておくと読み解きやすくなります。この記事では、資料で確かめられない個別の事例は取り上げません。

AI画像やChatGPTで作ったイラストに著作権はある?

指示だけで生成した画像は、基本的に著作物に当たらない

ntt.com は文化庁の資料をもとに、生成AIで作った画像は基本的に著作物に当たらないと説明しています。社内でどれほど優れた画像を作っても、企業はその著作権を主張できない、ということです。

これは ChatGPT など、どのサービスで作ったかによって変わりません。判断の軸は「人の創作的な関与があるか」です。

人が道具として使い、創作的に関わった場合は認められうる

aeyescan.jp によると、著作権が認められるかは人間がどの程度創作的に関与したかで決まります。パソコンで描いたイラストに著作権があるのは、人がソフトを絵筆のような道具として使い、構図や色使いに創作意図を反映させているからです。

指示だけで作ったAI画像、人が創作的に関わったAI画像、人が描いたデジタルイラストの著作権の違いを比べた表

実務上はここが大事です。著作権が生まれない画像は、他の人に真似されても止めにくくなります。ロゴや看板商品のデザインのように独占したいものは、AIの出力をそのまま使わず、人が手を加える前提で考えましょう。

モデルを前にキャンバスへ肖像をスケッチする画家のアトリエの写真

写真: Antoni Shkraba / Pexels

AIイラストを商用利用してもいい?

既存の作品を侵害していない画像なら、AIで作ったという理由だけで商用利用が禁じられるわけではありません(ntt.com の整理)。侵害かどうかの見方は、上の「著作権侵害になるのはどんなとき?」のとおりです。

ただし販売や広告は公開段階の中でも影響が大きい使い方です。aeyescan.jp は、侵害と判断された場合に販売停止や公表の中止、廃棄を求められる商業リスクと、損害賠償などの法的リスクを挙げています。商品にしてから気づくと、損失は大きくなります。

もう1つ、商用で使える条件は、使ったサービスごとに利用規約で決まります。ツールの名前だけで判断せず、規約の該当部分を自分で読んでください。

企業で使うなら、aeyescan.jp が挙げる3つの対策が参考になります。

  • 社内ガイドラインを作り、判断を統一する
  • チェックリストを使って、公開前に確認する
  • 法律や指針の最新情報を把握し、社内で共有する

なぜAIイラストはダメと言われるのか

机に向かい、タブレットにペンでイラストを描く人の手元

写真: Kelly Sikkema / Unsplash

「AIイラストはダメ」という声には、主に3つの理由があります。

1つ目は、学習に既存の作品が使われることへのクリエイターの反発です。前のセクションで触れたとおり、houmu-pro.com は権利を守る動きと紛争事例の増加を伝えています。

2つ目は、既存の作品やキャラクターにそっくりな画像が出ることがある点です。gigaportal.tokushima-ec.ed.jp は、出力が既存の著作物に似ている場合に侵害のリスクが生じると説明しています。知らずに公開すれば、侵害になりえます。

3つ目は、AIで作ったことを隠して投稿や販売をすると、信頼を損なうと受け止められやすいことです。投稿先のSNSやコンテストには独自のルールがあることも多いので、先に確認しましょう。

AIイラストが法律で一律に禁止されているわけではありません。問題になるのは、既存の作品に似せる使い方と、確認しないまま公開することです。

AI画像の著作権を確認する方法:投稿前の10項目チェックリスト

公開ボタンを押す前に、次の10項目を1つずつ確かめてください。

AI画像を公開する前に確かめる10項目のチェックリスト
  • プロンプトに作品名、作者名、キャラクター名を入れていない
  • 他人の作品の画像を読み込ませて、似せるよう指示していない
  • 読み込ませた画像は、自分で描いたか撮ったもの、または使う許可があるものだ
  • 思い当たる既存の作品と並べて、見比べた
  • Googleレンズなどの画像検索で、よく似た作品がないか調べた
  • 他社のロゴや商標が写り込んでいない
  • 実在の人物に似た顔になっていない
  • 使ったサービスの利用規約で、公開や商用利用の条件を確かめた
  • プロンプト、生成した日、自分で手を加えた内容を記録した
  • 販売や広告に使う場合、迷う点を専門家に確認した

各項目には、次の理由があります。

  • 1〜3(プロンプトと読み込み):依拠性を疑われる使い方を避けるため。
  • 4〜5(見比べと画像検索):類似性がないかを確かめるため。
  • 6〜7(ロゴと人物):商標や肖像権など、著作権以外の権利を守るため。
  • 8(利用規約):サービスごとに公開や商用利用の条件が違うため。
  • 9(記録):既存の作品に依拠していないことを、あとで説明しやすくするため。
  • 10(専門家):販売や広告は影響が大きいため。

1つでも引っかかる項目があれば、作り直すか使わないのが安全です。

ArtistAIで、自分の手が入った画像を作る流れ

ArtistAI は、ブラウザで使うAI画像スタジオです。アプリのインストールは要りません。テキストからの画像生成は無料です。

自分のラフから始めたいときは「スケッチから画像」(5クレジット)を使えます。構図を自分で決めた下絵を出発点にできるので、指示を出すだけの生成より、あなたの意図を画像に込めやすくなります。

ArtistAIで画像を作り、直し、仕上げ、確認してから公開する4ステップの図
  • 下絵か指示から作る:テキストからの生成は無料、スケッチから画像は5クレジット。プロンプトに作品名、作者名、キャラクター名は入れません。
  • 気になる部分を直す:スタジオの画像編集で、言葉で指示して手や顔を直したり、不要な物を消したりします(画像1枚につき5クレジット、1回で最大3枚)。
  • 仕上げる:高解像度化は2クレジットです。
  • 公開前に確認する:上の10項目を確かめてから公開します。

この手順を踏めば著作権が認められる、と保証するものではありません。どこまでが人の創作的な関与と言えるかは、作品ごとに判断されます。

ArtistAIで無料のテキスト生成から始める

有料の機能を使うときの料金は次のとおりです。

プラン価格クレジット
クレジットパック4,499円200クレジット
クレジットパック8,999円500クレジット
クレジットパック11,999円1000クレジット
1年プラン14,980円毎月300クレジット(1年分)
3年プラン29,960円毎月300クレジット(3年分)

詳しくは ArtistAIの料金 をご覧ください。プロンプトの書き方は 日本語プロンプト1つからAIイラストを作る5ステップ で順に解説しています。

まとめ

  • AIに指示しただけの画像は、基本的に著作物に当たりません。人が道具として使い、創作的に関わった場合は認められる余地があります。
  • 侵害かどうかの基準は、人が描いた絵と同じです(「著作権侵害になるのはどんなとき?」を参照)。
  • 責任を問われやすいのは公開段階です。公開前に10項目のチェックリストを確かめましょう。

画像生成の手法を広く知りたい人は 画像生成の手法やツールの全体像 を、ArtistAI の特徴は ArtistAIが選ばれる理由 をどうぞ。

よくある質問

生成AIの著作権侵害の判例はありますか?

あります。promo.digital.ricoh.com は著作権侵害になった判例を交えて解説しており、houmu-pro.com も紛争事例が目立っていると伝えています。どの事例も類似性と依拠性で個別に判断されるため、結果をそのまま自分の画像に当てはめず、迷うときは専門家に相談しましょう。

AI画像を商用利用する時の注意点は?

既存の作品に似せていないかを確かめること、肖像権や商標など著作権以外の権利にも気を配ること、使ったサービスの利用規約で商用の条件を読むことの3つです。侵害と判断されると販売停止や損害賠償につながるため(aeyescan.jp)、販売や広告の前は特に慎重に確認してください。

AIに入力してはいけない情報は?

画像生成では、許可のない他人の作品の画像を読み込ませて似せることは避けましょう。依拠性を疑われる原因になります。実在の人物の写真で似せることも肖像権の問題につながります。パスワードや個人情報、社外秘の情報も入力しない方が安全です。

AI画像生成で作った画像は著作権フリーですか?

指示だけで作った画像は著作物に当たらないことが多いものの、「何に使っても安全」という意味ではありません。既存の作品に似ていて、それをもとに作ったと言えれば侵害になります。使ったサービスの利用規約による条件もあるため、公開前に確認が必要です。

生成AIの学習に自分の作品が使われるのは著作権侵害ですか?

著作権法第30条の4により、人が内容を楽しむ目的ではない学習での利用は、基本的に侵害に当たりません。ただし aeyescan.jp が整理するとおり、すべての学習が無条件に認められるわけではなく、著作権者の許諾が必要になる場合もあるとされています。

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